女性の10人に一人は鉄欠乏性貧血だといわれています。

鉄欠乏性貧血とは

日本人成人の総鉄量は、2000〜4000mg(男性50mg/kg、女性35mg/kg)で、吸収排泄は1日あたり1mgに過ぎず、鉄は閉鎖系の代謝を営んでいる。従って、吸収量の低下や出血などで鉄欠乏状態をきたしやすく、また逆に過剰状態もきたしやすい。
日本人女性の鉄欠乏性貧血の頻度は8〜10%と高率で、その成因として、成人女性の食事における摂取鉄量が少ないことがあげられる。有月経期の必要鉄量は、1日あたり12mgであるが、現実には10mg程度しか摂取していない。
貧血が進行すると、組織鉄欠乏の所見として舌乳頭萎縮、口角口内炎、匙状爪、嚥下困難が見られる。また、鉄欠乏性貧血特有の異食症があり、日本女性では氷塊を食べる習性が経験されることがある。
鉄欠乏は、まず貯蔵鉄の減少に始まり、ついで血清鉄が減少し、最終的に鉄欠乏性貧血に至る。

症状としては、「疲れやすい・めまい・食欲不振・顔色が悪い・頭痛・下まぶたが白い・動悸息切れ・口内炎ができる、など」。
解消法としては、「鉄分の多い食品をとる(特にヘム鉄がいいとされるので、牛肉・レバー・アサリ・青海苔なども盛り込むとよい)・1日3食栄養バランスのよい食事・貧血の原因となる病気を治す・睡眠を十分とりストレスをためない・適度な運動、など」が勧められる。

なりやすい人:ダイエットしている・偏った食事・妊娠出産授乳期・月経量多い・潰瘍やがんや子宮筋腫や痔などの疾患あり

[余談]
「貧血」と一言でいっても、いろいろな種類があります。
鉄欠乏性貧血であれば、大半は上記のような鉄分を食事からの栄養補給として重点的にとるようにすれば、かなり改善されるはず。「治る貧血」と称されるくらいのものです。
ですが、鉄欠乏性貧血ではない貧血である場合、さまざまな対応をまた考えねばなりません。
それは、あるビタミン由来の貧血であったり、肝・腎疾患や内分泌疾患由来の貧血であったり、その由来によって対応が異なるものなので、とにかく原因究明が必須。
原因は、自身の判断でできうるものでは決してありません。
またその進行スピードは、原因と年齢などの要因によってまちまちであり、若ければ大丈夫、年を取っていれば大丈夫と一概に言えるものでもありません。
定期的な健診でご自分の体についてはよく観察しておきましょう。
要精検となった場合は、速やかに検査結果を持って信頼できる医師へ受診してください。

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