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 医薬の話題に物申しましょうか。軽いコラムにつき読み流しプリーズ。 (旧)

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2007.08.12 (裏日記より) 「昔の女性の苦労ってとんでもない」

男尊女卑が激しかったとかそういう話じゃなく、生理的な話。
先だっては
経血の量ってどのくらいが普通なんだろうという話題を取り上げましたが、今回は衛生材料の歴史。
そう、昔の女性はオンナノヒはどう対処していたのか、気になりません?
月経(生理)の処理について、調べてみました。

(社)日本衛生材料工業連合会の統計データサイトに、その答えがありました。
生理処理とナプキンの歴史

西暦984年にはもう月経用の記述があったんですね。驚き。
こういう類の話は、あまり公に大きな声で話しにくいことだから、書物に残りにくいかと思ったんだけど。特に日本の場合ね。

江戸時代には、生理用のふんどしがあったっていうじゃない!
確かに布は使ってたかなーと予想してたけど、それがふんどしの類とされていたとはね。
清潔な布プラス浅草紙。
もうこの辺から、今の生理用ナプキンのシステムに近づき始めるのかな。

明治時代はふんどしじゃなくT字帯になったのか。
私たち薬剤師に馴染みの深い日本薬局方に、脱脂綿がやっと指定されたのが明治時代。
だから、お金のある人はT字帯と脱脂綿の組み合わせを使えた様子。

浅草紙に代わって脱脂綿が使われるようになったけれど、昭和の戦時中は物資不足で脱脂綿がなくなってしまったからまたチリ紙に戻ったとのこと。
せっかく脱脂綿でうまくいっていたのにチリ紙に戻された当時の女性の気持ちは、男性には計り知れないでしょうね。
ただの紙の吸収力なんて、大したことないじゃないですか。
オンナノヒには外出なんて、とてもじゃないけど怖くてできなかったんじゃないかと思うな。

1961年(昭和36年)11月に、革命的な動きによって初めて生理用ナプキンが表舞台に登場し、現在まで様々な形状・性質を研究しながら変遷してきているわけです。
ありがとう、ナプキン開発会社。

ってことですが、既に江戸時代に2パーツ(布&紙)で対応していたというのにびっくり。
まあ、いくら昔の人とはいえ、進化した人類ですからそのくらいのことは考え及んだのかもしれませんけど、もしかすると海外の人との交流があって少しは情報が入ってきていたんじゃないかなとかも考えたり。
ああ、海外の事情は調べていませんので分かりません。ごめんなさいね。(笑)

出したいときに出せるわけでもなく、出したくないときに我慢できる筋合いのものでもない。
あの経血の処理はね、精神的にもかなりのストレスだしなにより「出血しちゃってる」んですから体内は大変なことになってるんですよね。
出産という機能が備わっている♀の身体では避けようのない実態な訳で、その辺りの辛さとか男性は判らないなりにも、どうぞいたわってあげてください。
私たち女性も、少しでも気持ちよく過ごせるように努力しましょうね。
もちろん、自分も周囲の人も、ですよ☆

[布ナプキン] 環境にも肌にも優しく、最近見直されてきています。
ウィムーン ライト オーガニック
ウィムーン スリム S レオパード
ウィムーン スリム M ローズ
ウィムーン スリム L ルビー
ウィムーン マキシ ブルームーン

価格はだいたい1000〜2000円程度です。
生理日にあわせて商品レベルが違うので注意して選びましょうね。(ライト、スリムS〜L、マキシ等)

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2007.07.18 「2007年7月16日発生 新潟県中越沖地震 関連ニュース記録」

[引用]The News(無料)-国内ニュース記事(EZwebサイト)

「中越沖地震 災害医療チーム、病院情報の共有重要」
平成7年1月の阪神・淡路大震災で大きな教訓として残ったのが、被災者の医療の確保だった。阪神大震災では拠点病院が壊滅的被害を受け、ライフラインが途絶、医師や看護師が確保できない事態が生じた。そのため、救助されても医療を受けられずに亡くなる「避けられた災害死」が生じた。国などは阪神大震災以降、災害発生から48時間以内に被災地で医療活動を行う災害派遣医療チーム「DMAT」の養成を行ってきた。DMATは被災地に持ち込む医療機器を所持し、共通の専門的訓練を受けている。さらに全国に医療機関が被災地情報を共有する広域災害・救急医療情報システムを構築した。今回の新潟県中越沖地震でも、発生から20分後の16日午前10時33分に、このシステムを通じて、全国約240病院に配置している約300のDMATに待機要請。同時に新潟県村上市と新潟市からDMAT2チーム派遣した。午後8時半には9都県から計24チームが派遣、被災地での活動が始められた。それでも今回の亡くなったIさんのケースのように、消防態勢の不備や道路寸断などで「避けられた災害死」が生じた。兵庫県立西宮病院の名誉院長で、NPO災害人道医療支援会の鵜飼卓理事長は「急増する患者に対応するためには、どこにどの程度、患者がいるかという病院情報を共有し、必要な治療が受けられる病院に速やかに患者を搬送することが重要」としている。全国自治体病院協議会(小山田恵会長)は緊急医療だけでなく、今回の被災地に対し、長期医療支援ができる態勢を整えるよう全国の自治体病院に指示した。小山田会長は「地方でも拠点病院にはスタッフを集めておく必要があるが、今回のような大規模災害時には足らなくなる。お互いに支援するしかない」と話している。
(07/18 03:08 産経新聞)

「エコノミークラス症候群予防 車中泊控えて、県がチラシ」
中越沖地震では1万2000人を越える被災者が避難所生活を余儀なくされている。高齢の被災者も多く、懸念されるのが、平成16年の中越地震で注目を集めた「エコノミークラス症候群」。マイカーでの避難生活や、狭い場所での生活が続くことで血流が悪くなり血の塊が発生、ときには死に至ることもある。新潟県などは「3年前は繰り返すまい」と17日夜から予防を呼びかけるチラシを配り始めた。中越地震当時、新潟大の榛沢和彦医師(45)が、車内で避難生活する69人の被災者を調査したところ、22人が静脈血栓に。榛沢医師は「車での連泊は最も危険。窮屈な環境を迫られる避難所での生活も100%安全ではない。被災者の方々は運動と水分補給を心がけてほしい」と話す。3年前は同症候群の認知度は低く、「初動対応が遅かった」(健康対策課)。今回はこの教訓を生かし、予防を呼びかけるA4版のチラシを約2万5000部作成し、避難所周辺の住民に発生翌日から配布を始めた。東京慈恵会医科大の酒井紀名誉教授(腎臓内科学)は「心がけ次第で予防できるので、周知を徹底してほしい」。今年3月の能登半島地震で、同症候群の診断や予防に当たった福井大医学部付属病院の山越節子看護師長(50)は「被災者以外にも、役場の職員や救護活動にあたる人も車中泊には注意してほしい」と話している。
(07/18)

新潟県中越地震の際にボランティア医師団として駆けつけた友人の話も聞きましたが、「何もない、すべて自分でやるしかない」というのは当然の被災地。その中でいかに「お互いが助け合う」か、ということでしょう。
亡くなった女性(Iさん)についてはどのようなことがあったのか知らないのですが、他のニュースで受け入れ先が決まらず、救助されてから二転三転していたため亡くなられた方がいらしたというのを目にしました。医療機関側も被災者ですので、ただ闇雲に責めることはできません。搬送してくださっていた方も、できるだけのことはしてくださったはずです。
それでも今回のことは本当に残念ですが、今後そのような「避けられた災害死」をゼロにする気概で、態勢を整えていただきたいと切に願います。

また、エコノミークラス症候群については、やはり昨今やっと広まってくれたおかげで注意してくださる方が増えているのでしょう。避難所での体操の映像では、多くの方が参加しているように見受けられました。
血管が詰まるということですから、その実症状としては、肺塞栓などの直接死に近い急性のもの、またその予兆または併発とも取れる下肢静脈うっ血などでしょうか。
深部静脈血栓症と呼ばれるものです。
静脈閉塞では動脈閉塞と異なり皮膚の表面の体温は低下せず、皮膚は紫色か赤色になり、静脈高血圧のために水分の移動がおこり、著明なむくみ(浮腫)が生じます。
避難生活中に、脚のむくみや静脈のうねうねした盛り上がりが酷くなったら、とにかく救護所ですぐに診てもらいましょう。
60歳以上の方に起きやすいとされていますが、新潟県中越地震の際には還暦に満たない女性が亡くなったこともありますので、年齢ではなんとも判断がつきません。
水分補給・身体を動かすこと・アルコール禁・禁煙などで、血栓のできにくい体を維持するよう心がけましょう。

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2007.06.07 (裏日記より) 介護サービスを受けたい人はたくさんいるのに

[参考]2007/06/06-13:19 コムスンの事業所指定不許可に=事業大幅縮小へ−介護報酬不正請求問題で・厚労省(時事通信)

コムスンが事実上経営破綻に追い込まれたんですね。
全事業譲渡というニュースもネットで見ました。

不正をすれば当然ばれて、制裁を受けることになります。
それにより、社内全事業所が次回の指定更新をできないということで閉鎖に追い込まれるなど会社がどうなろうと、経営側の責任ですから仕方がないんですが。

ただでさえきつくてヘルパーが一ヶ所に居つきにくい業界で、頑張ってくれていた従業員は可哀想です。
さらに利用者としても、あればあるだけ助かる介護サービスの提供者が減ることは、本当に困るに違いありません。

提供者が減れば、一ヶ所あたりの仕事量ももしかすると増えるかもしれませんね。
また、受けたい人が受けられない件数も増えるかもしれませんね。
そして、利用料が上がるなど、身につまされる状況が最悪あるかもしれません。

是非譲渡された会社が、業務をそれまで以上にまっとうしてくれるよう願いたいです。
ヘルパーの資質向上と環境整備をしっかりして、不正のない介護業界を牽引していってくれますように。
 
 
平均寿命を延ばす健康至上政策もいいですが、生き続ける以上逃れられない介護現状にもしっかり目を向けてほしいと思います。
長寿大国とは思えないほど、老後社会に不安が満ちている日本は、早く軌道修正しないと沈没してしまうかも。

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2007.05.31 (介護ブログにも転記)うんちの話。

汚い話だと言われそうですが、私は消化管が弱いので、よく下します。
まだ漏らすようなことはないんですけども。
()
でもね、うんちって、自分の体のサインを表してくれるとってもお利巧な存在なんです。

たとえばこんな感じ↓

【うんちの色】

■タール便(タール状の黒色便)
上部消化管(胃や十二指腸辺り)に出血があると、便になるまでの間に血の中の鉄分が酸化されて黒くなるので、便の色も黒く染まります。
よく、医者友達が研修医当時ストレスから胃潰瘍になって、タール便が出た〜と嘆いておりました。

■真っ赤な便
見てそのもの、大腸下部(肛門に近い部位)に出血があると、便が血の色に染まるのです。
もちろん、腸内部だけではなく切れ痔で便に血がつく場合もありますね。

■黄色い便
黄緑がかった感じのものもありますが、胆汁の色が緑っぽいので、胆汁が腸内で変化する前に排泄されてしまう早い便(要するに下痢)の際、見られることもあります。
っていうか、だいたい酷い下痢のときって、黒っぽいうんちって皆さんもお目にかかったことがないのでは?!
うん、たぶん健常者が下痢のときはみんなこの色に違いない。

■緑色の便
新生児に多いらしいです。成人と違って腸内細菌叢がまだなかったり充実していないため、胆汁などが排泄形態へ変化することができず、そのまま便に出てきます。(腸内細菌って英雄なのです!)
腸内細菌が少なかったりすれば、ということならば、長期抗生物質にて治療をなさっている方の場合、腸内細菌がダウンしてしまうこともあるので、その場合にも緑色の便になることがあるでしょう。
腸内の
pHは通常アルカリ性側(弱アルカリ性)なのですが、酸性に傾いた場合、胆汁色素が無変化ではなく少しだけ変化するので、その色が緑色をしているというわけです。
そういえば、小さい頃の記憶、従兄弟のオムツ換えをしていたら、うんちが緑でちょっとビビリました。

■白っぽい便
バリウムを飲んだ後に出る便も白っぽいですけどね。
胆汁が出ないような疾患をお持ちの方だと、便にも出てきませんから、胆汁がつける普通の便の色(茶色っぽい、いわゆるうんち色)がつかなくなります。グレーっぽい白、という感じのようです。

■赤かったり緑だったりの便
馬鹿にする人が結構いるんですけど、食べ物の色で便の色って変わることだってあるんです!
トマトジュースを飲みすぎれば赤っぽくなるし、緑色野菜を食べ過ぎたり緑の野菜ジュースを飲めば緑っぽくなる。
通常の摂取よりも過剰に摂取した際に時々起こることなので、便の色だけで病気かしらと判断せず、その前に何を食べたり飲んだりしたかも思い出して考えてみましょうね。


以上はうんちの色の話ですけれど、臭いなんかは見なくても判るので、皆さん多少経験から来る知識をお持ちなのでは?と思います。

【うんちの臭い】

例えば、「いつもよりなんか超臭い!」といううんちが出たときって、肉類をじゃんじゃん摂った後じゃないですか?

動物性たんぱく質を摂ると、分解されたときにできる物質(インドール、スカトールなど)が、特有の臭いを持っているのです。
インドールの発する臭いをインドール臭と呼び、よく介護の現場でも登場するものですね。
腐敗臭という言い方もされます。
このように、どちらかといえばうんちの色よりも臭いの方が、食物からの影響を受けやすいかなと思います。

他にも、病気によって腐敗臭など臭いの変化が起きる場合もありますので注意しましょう。

【うんちの形】

また、うんちの形についてはもうよく知られていることですけれど、異常便としては
・下痢:腸内で炎症が起きたり動きがおかしくなって、水分調節ができない状態。
・ウサギのうんち様便:兎糞状便といわれる、コロコロしたうんち。ストレスを受けると、腸内に便が滞留しやすくなるためか。水分が腸にたくさん吸収されてしまい、便に柔軟性がなくなるのでさらに便秘気味になりやすい。
そのほかにも、妙に細い便しか出ない場合は、腸内にポリープなど異物が突起してしまい、便が通るのを邪魔するために起こるといわれています。

【うんちの頻度】

ちなみに、よくご年配の方が便秘だと悩んでいるんですが、よくよく話を聞けば、11回便が出ないと便秘だと思い込んでいるケースが目立ちます。
うーん。

便の量は、食べたものの量にもよります。
食べたものが原料になって便ができるんだから仕方ありません。
食欲がなくて何にも食べられず、水分だけ摂っている日が続いてしまった人が、てんこ盛りの便を出すのは無理です。
()

また、太古、人の体は塊ではなくするっと便を出せるようにできていたはず(草食が多かったためでもある)なので、一日一回出したいという思いはよく判るんですが、現代人の身体は23日出なくても便秘だと悩む必要はないということも知っておいていただければと。

2日出なくて悩んで毎日便秘薬を飲む方が危険。
身体は状況に順応しようとする力もありますし、排便のために腸が自分で蠕動したりする自然な動きを、強制的に揺り動かすような便秘薬で邪魔することは、できるだけ避けてほしいと思います。
もちろん、
3日を過ぎれば気になる人は、美容のためにも柔らかい作用の便秘薬ですっきりしていただいてかまいませんが。

【うんちを出そう】

便秘で悩んでいる方は、もうある程度の対処法は試しておられると思います。
が、ここでもう一度おさらいしておきましょう。

・食物繊維をたくさん摂る。(コレステロール対策にもよい)
・水をたくさん飲む。(アルコールは逆効果)
・朝起きたらまずコップ一杯の水を。(就寝中失われた水分補給)
・便意を我慢しない。(腸にいたわりを!)
・肉類を取り過ぎない。(植物性食品・乳製品がおすすめ)
・ストレスを溜め込まない。(腸だけでなくあらゆる器官に負担)
・適度な運動を日常的に行う。(散歩だけでも違います)
・おなかぽっこりが気になっても、こぶしで叩いたりは絶対にしないで!(時計回りにマッサージする)
・どうしても便秘薬が欲しいなら、やさしい作用のものから(いきなり腸を揺らすタイプよりも、まず便を柔らかくするものから選ぶ)
(経験からちょっとおすすめ)便秘時はなぜかトイレに入ってお尻に触れると冷たかったりします。血行不良など理由はあると思いますが、温かい便座などでお尻を温めると、少し緩んで出やすくなることも。また、肛門周囲をマッサージすると、詰まっていた便が方向を変えて出やすくなったりもします。お試しあれ。

以上が予防・対処法の一部です。
ただ、疾患をお持ちの方は、かかりつけ医に指導を受けて実行するようにしましょう。


それでは、お互いに快便快適ライフを送りましょう!

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2007.05.30 「MRのお仕事情勢」

1990年代はバブル崩壊直後。
内資(国内企業)と外資でも傾向に差はあるが、初任給でいけば大概の製薬会社は給与が高いとされていた。

MRとはMedical Representativeの略。
それ以前はプロパーと呼ばれていた。
何が違うかと言えば、主にお金の話を「する」か「しない」か。
MRは文字通り、医療機関向けにお金以外の医薬品に関する情報提供を生業とする。

納入先(病院など医療機関)にお金の話を出来なくなったことで、業務は難しくなった面もあるが、ストレスが多少緩和もされたのではないかと思う。
(我々は二人とも薬剤師だが、私は薬局薬剤師、相方はMRで、お互いあまり相手の職業には詳しくないのだがw)

大まかにいうと、内資は年功序列。
役職がいくつもあり、役が上がるごとに手当ても上がるのだろう。
対して外資は、ある程度は年功序列もあるが、部署内の役職が少ない。成果至上主義。
よって、役職手当てがあてにならないのだが、福利厚生が優遇されていることは多いだろう。

例えば身近な外資の人間を例にすると、営業所の所長が課長で、それ以外は全員平社員。
その中でリーダー格など役割分担はあるが、給与には反映されてはいないらしい。
管理薬剤師はいるが、その手当ても微々たるものだという。

ベースから給与が割高設定されていたので、MRは30代前半までは高所得側に見られているが、その先は少々よろしくない。
昇給率まではハイレベルとはいかないようで、30代後半からは高所得職業ランキング10位以内から転落する。

バブル崩壊後も他業界に比べて景気が悪くならなかったのだが、度重なる医療制度の未成熟な改革のお陰で、21世紀に入ってから業績は悪化してしまった。
医療の現場そのものが混沌としてきて、二次的にメーカーや卸に影響が出始めたというわけだ。
各社は生き残りをかけて、合併が繰り返され、原型を留めないほど勢力図は書き換えられていく。

法定控除が賞与にも適用され、業績反映の給与算出にさらに泣く。
「賞与8ヶ月」に踊らされて入社した人にとっては詐欺だろ〜とグチりたくもなるらしい。
(うちの相方は詐欺なんて言い方はしないがw)

給与の高さと医療への貢献という、欲と理想に心踊らせて入社した団塊ジュニア。
10年以上経った今、残っている社員の中にどれだけそれを覚えている者がいるだろう。
入ってすぐの数ヶ月の研修での勉強量に耐えられず、ドロップアウトしてしまう人もいる。文系組にはかなりの負担だから仕方もないかもしれない。
20世紀終盤には、MR資格試験も導入された。
MR資格試験は、薬剤師免許があれば科目がいくつか免除される。
しかし、とある内資では、係長が落第して実質クビになったという噂もある。

しょっちゅう研修があり、常にニュースには気を配る、会社から要請される書類提出の山、変わった人種の多い医者とのコミュニケーション、休日返上で接待費の出ない自腹ゴルフ…。

MRに最も多い疾患は「精神疾患」。
プロパーと呼ばれた時代に有名だったのは、接待が多くて痛風や成人病(今は生活習慣病という)になる人が多いという話だが、今は鬱など心の病だ。

出社は主に担当先(病院、診療所、薬局などの医療機関)へ直行直帰が多く、所属する営業所には週一度出向くというケースが多い。
地方などで広範囲の担当になった場合は、週末家に帰ることができるのみで平日は担当先の地域に滞在することになったりもする。
よって、担当先によってはなかなか家にいる時間がとれず、すれ違いから離婚率も低くはないという話も。


…と書いてくると、あまりいい職業ではないように思うかもしれない。
まあ本人曰く、いい職業とは言いづらいらしい。(笑)
でも、大学で4年間勉強したということもあるが、薬剤師国家試験を通過し、その国試よりも難しかった卒業試験を経て社会に出てきた薬剤師資格を持つ人間として生きるなら、選択肢の一つにはあってもいい職種だとは思う。
特定の医薬品に対し、重箱の隅をつついてもカスさえ出てこないくらいの知識を持ち、それを医師や薬剤師などの現場に伝えられる話術を持つ人種は、MRをおいて他にはないからだ。
マナーの整った人柄や、話術や効率の良さが備わっているなら、薬剤師資格を持つ体力のある人たちには、ぜひ頑張って欲しいお仕事である。

「約束を守らない、マメではない、いい加減な空気の漂うMRは要りません。会社の姿勢を疑います。」←現場薬局薬剤師からの実際の声w

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